さつまいもがシャキシャキ!? 意外と知らない食感を楽しむ裏ワザとおすすめレシピ

さつまいもがシャキシャキ!? 意外と知らない食感を楽しむ裏ワザとおすすめレシピ 生活

秋の味覚といえば、やっぱり「さつまいも」。
でも、「ホクホク」「ねっとり」ばかりじゃちょっと飽きてきませんか?

実は、さつまいもをシャキシャキ食感で楽しむ方法があるんです。
切り方や加熱時間を少し変えるだけで、まるでリンゴのような歯ごたえに!

この記事では、そんな意外な調理法とおすすめレシピをたっぷりご紹介します。

シャキシャキ食感を引き出す下ごしらえテク

切り方ひとつで食感が変わる!

さつまいもの食感は、実は「切り方」で大きく変わります。厚めに切ればホクホク感が残り、薄く切ればシャキシャキ感が生まれます。特に、厚さ3〜5mmの細切りやいちょう切りがベスト。表面積が広がることで加熱時に水分が飛びやすく、内部がやや歯ごたえのある状態に仕上がります。
また、繊維の方向もポイント。さつまいもは縦方向に繊維が走っているため、繊維を断ち切るようにカットするとやわらかく、繊維に沿ってカットするとシャキッとした食感になります。炒め物やサラダに使うなら、ぜひ繊維に沿って切ってみましょう

包丁で切るときは、断面をできるだけ均一にするのがコツ。厚さがバラバラだと、柔らかい部分と固い部分が混ざってしまいます。均等に切ると、食感が統一されてプロっぽい仕上がりになりますよ。

水にさらす時間のコツ

さつまいもを切った後に水にさらすのは、アク抜きと食感調整の両方に効果があります。水にさらすことで余分なデンプンが溶け出し、ベタつきを防ぎます。

ポイントは10〜15分程度。短すぎるとアクが残り、長すぎると甘みが抜けてしまいます。

また、冷水にさらすことで表面がキュッと締まり、シャキッと感がアップします。サラダや炒め物に使う場合は冷水で、大学いもやお菓子にする場合は常温水がベストです。

水を替える際には、1〜2回軽くすすぐとより効果的。デンプンが落ちすぎると風味も薄れるので、あくまで“軽めのアク抜き”を意識しましょう。

レンジとフライパンの組み合わせ技

シャキシャキ食感を保つためにおすすめなのが、電子レンジ加熱+フライパン調理の合わせ技です。

まず、レンジで2〜3分軽く加熱して内部を温めます。これにより加熱時間を短縮でき、フライパンで炒めた際に中はしっとり、外はパリッと仕上がります。

フライパンでは中火でサッと炒め、あまり動かさないこと。焦げ目がつくことで香ばしさと食感が生まれます。

油はごま油やオリーブオイルなど香りのあるものを使うと、風味がぐっと引き立ちます。

油との相性で生まれるパリシャキ感

油で調理すると、表面に薄い膜ができてシャキッとした歯ざわりが保たれます。
特におすすめは揚げ焼き。たっぷりの油を使う必要はなく、フライパンの底が隠れる程度(大さじ2〜3)でOKです。

油の温度は170℃前後が理想。高すぎると焦げやすく、低すぎるとべちゃっとします。

きつね色に変わったらすぐに取り出し、ペーパータオルで余分な油を取れば、パリッと軽やかな仕上がりに。

冷やすことでよりシャキシャキに!?

実は、さつまいもは冷ますとデンプンが再結晶化し、シャキッと感が増す性質があります。炒めた後に冷蔵庫で30分ほど冷やすだけで、まるでポテトサラダの具のような歯ざわりになります。
冷製サラダやお弁当のおかずにぴったりです。

さつまいもが“シャキシャキ”になる理由とは?

さつまいもは本来ホクホク?ねっとり?その違い

さつまいもと一口に言っても、ホクホク系とねっとり系があります。

ホクホク系は「紅あずま」や「鳴門金時」などで、加熱すると水分が少なく粉っぽい食感。

ねっとり系は「安納芋」や「紅はるか」などで、糖分が多く水分も多めです。

実は、ホクホク系のさつまいもを軽く加熱することで“シャキシャキ”が生まれるのです。

デンプンの種類で変わる食感の秘密

さつまいもに含まれるデンプンには「アミロース」と「アミロペクチン」という2種類があります。アミロースが多いとサラッとホクホク、アミロペクチンが多いとねっとりします。

シャキシャキ食感を得たいなら、アミロースが多い品種を選ぶのがポイント。紅あずまなどはこのタイプに当たります。

水分量と加熱温度が決め手

さつまいもの細胞壁は、60〜80℃でデンプンが糊化することで柔らかくなります。

しかし、加熱温度を高くしすぎない(100℃以下)で短時間加熱すると、デンプンが完全に糊化せず、歯ざわりが残る=シャキシャキ感が残るのです。

つまり、「短時間×中温加熱」がカギです。

新鮮さがシャキシャキ感を左右する

収穫してから時間が経つと、さつまいもは内部のデンプンが糖に変わり、ねっとりしていきます。

新鮮なうちに調理するほど、シャキシャキ感が強いのです。スーパーで買うときは、皮がツヤツヤで、表面に黒ずみが少ないものを選びましょう。

実際にシャキシャキになるさつまいも品種とは?

代表的なのは「紅あずま」「金時」「高系14号」など。
これらはホクホク系で、水分が少なくシャキシャキに仕上がります。

逆に「紅はるか」や「安納芋」はねっとり系なので、シャキ感を出すのは難しいです。

用途に合わせて品種を選ぶことが、理想の食感への近道です。

食感別で選ぶ!さつまいものおすすめ品種

シャキシャキ派に人気の「紅あずま」

紅あずまは関東地方で特に人気の高い品種で、昔ながらのホクホク系。
加熱しても水分があまり出ず、適度に硬さが残るため、シャキシャキ食感を出したい人にぴったりです。

また、皮が薄くて扱いやすく、炒め物やサラダ、大学いもなど幅広い料理に向きます。
焼き芋よりも「炒める・揚げる」調理法で真価を発揮します。

紅あずまの特徴は、甘みが強すぎず自然な風味があること。砂糖を控えても十分に美味しいため、素材の甘さを活かしたヘルシーレシピにもおすすめです。

ねっとり派との違いを比較してみよう

ねっとり系代表の「紅はるか」や「安納芋」と比べると、紅あずまや鳴門金時はデンプンの構成が異なります。

ねっとり系は加熱によって糖化が進み、トロッとした食感になりますが、ホクホク系は水分が蒸発しやすく、歯ごたえが残ります。

つまり、同じさつまいもでも加熱時間と品種によって“食感がまったく別物”になるのです。

食べ比べてみるとその違いは一目瞭然。ねっとり系はスイーツに、ホクホク系はおかずに使い分けるのがコツです。

焼き芋よりサラダに合う品種とは?

高系14号」はサラダや炒め物にぴったりの万能型。
やや繊維質で、加熱してもホロッと崩れず形が残りやすいのが特徴です。

ポテトサラダのじゃがいもの代わりに使うと、ほんのり甘くてシャキシャキ感が楽しい新感覚サラダになります。

また、「紅こがね」も近年注目の品種。焼き芋にすると少し硬めで、冷ますと歯ごたえが増すため、冷製メニューにもおすすめです。

スーパーで見分けるコツ

シャキシャキ食感を楽しみたいなら、表面が乾いていて硬いさつまいもを選びましょう。

ねっとり系は皮がツヤツヤしていて柔らかめ、ホクホク系はややマットで重量感があります。

また、手で軽く叩いたときに“コンコン”と硬い音がするものは水分が少なく、シャキ系向きです。

農家直送ならではのシャキシャキ品種

直売所や通販で購入できる農家直送のさつまいもは、収穫から日が浅く新鮮。
新鮮なほどデンプンが多く残っており、調理するとシャキッと感が際立ちます。

特に「掘りたて」の紅あずまは、軽く炒めるだけで心地よい歯ざわりを感じられるほど。
時間が経つと糖化が進むので、早めに調理して食べるのがコツです。

シャキシャキさつまいもを楽しむ絶品レシピ

シャキシャキ大学いも

通常の大学いもはカリカリやホクホク系が多いですが、切り方と加熱時間を工夫すると中までシャキッとした新食感に。

乱切りではなく薄めのスティック状にして、水にさらした後に高温で短時間揚げます。
外はパリッ、中はシャキッ!甘い蜜を絡めると、まるでスナックのような軽さに。

おやつだけでなく、冷めてもおいしいためお弁当にもおすすめです。

さつまいもとリンゴのサラダ

相性抜群の組み合わせが「さつまいも×リンゴ」。
どちらもシャキッとした食感を持つため、さっぱりしたヨーグルトソースやマヨネーズベースでまとめると絶妙です。

ポイントは、さつまいもをレンジで2分+冷水で冷やすこと。これにより食感が締まり、リンゴと同じ歯ごたえになります。

彩りも良く、秋冬の食卓を華やかにしてくれます。

さつまいもチップスの作り方

チップスはまさに「シャキシャキ食感の王道」。
スライサーで薄く切り、キッチンペーパーで水気を取ってから低温(150℃)でじっくり揚げます。

油を切った後は、塩・黒胡椒・シナモンなどをお好みで。
軽い歯ざわりと自然な甘みがクセになります。

また、オーブンやエアフライヤーでも作れるので、ヘルシーおやつにもぴったりです。

甘くない!おかず系シャキシャキ炒め

甘い味付けが苦手な人におすすめなのが、オリーブオイルと塩コショウで仕上げるシンプル炒め。

薄切りにしたさつまいもをサッと炒め、ベーコンやピーマンを加えると彩りもアップ。
シャキッとした食感に香ばしい風味が加わり、ご飯にも合うおかずになります。
レモン汁を少し加えると味が引き締まりますよ。

冷製さつまいもマリネ

さつまいもを茹でずに軽く蒸して冷やし、オリーブオイル・酢・はちみつで和えるだけ。
時間が経つほど味がなじみ、シャキッとした中にほんのり甘酸っぱさが広がります。
サラダのトッピングにもぴったり。冷やすことで食感がより際立つ一品です。

保存と再加熱でシャキシャキ感をキープする方法

保存容器と温度管理のポイント

シャキシャキ感を保つには、保存時の湿気対策が重要。
保存容器の底にキッチンペーパーを敷いて水分を吸収させ、密閉しすぎないようにしましょう。
冷蔵なら3日以内、冷凍なら2〜3週間が目安です。

冷蔵・冷凍どっちがいい?

実は、冷蔵保存のほうが食感を保ちやすいです。
冷凍すると細胞が壊れて水分が出やすくなり、解凍時にべちゃっとしてしまいます。

どうしても冷凍する場合は、加熱後にしっかり冷ましてからラップで包み、空気を抜いて保存してください。

再加熱のベストタイミング

再加熱は、電子レンジ500Wで30秒〜1分が目安。
加熱しすぎると食感が失われるため、温めすぎに注意。
フライパンで軽く炒め直すと、表面が再びパリッとしておいしくなります。

食感を復活させる裏ワザ

冷めてしんなりしたさつまいもをシャキッと戻すには、トースターで2〜3分焼くのが効果的。
余分な水分が飛び、軽い歯ごたえが復活します。
サラダなど冷たい料理に再利用する際も、軽く焼き直してから冷ますとよいです。

失敗しないための注意点まとめ

  • 加熱しすぎない
  • 冷ます時間をとる
  • 水分をしっかり切る

この3つを守るだけで、シャキシャキ感をしっかりキープできます。

まとめ

さつまいもは、調理法や品種、切り方次第で「ホクホク」「ねっとり」だけでなく「シャキシャキ」も楽しめる万能食材です。

紅あずまや高系14号を選び、短時間加熱・冷却を意識するだけで、新しい食感の世界が広がります。

おかずにもスイーツにもなる万能さつまいもを、ぜひ“歯ごたえ”で味わってみてください。

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